タイトル:人が生み出す多様なデータを用いたメンタルヘルスの推定と生成AIの可能性
著者:深澤佑介
掲載誌:精神科治療学(第41巻04号)
発行元:星和書店
発行年月:2026年
概要:
本稿では、スマートフォンやSNSなどを通じて生成される多様なデータを活用したメンタルヘルス推定研究の動向を整理し、今後の展望として生成AIの活用可能性について論じている。従来の研究では、センサデータやテキストデータから専門的知識に基づいて特徴量を設計し、機械学習により不安・ストレス・抑うつ・自殺念慮などを推定する手法が中心であった。一方で、特徴量設計の負担や個人差・文脈多様性への対応、少量データにおける汎化性能の限界といった課題が指摘されている。これに対し、近年では自然言語による文脈記述をプロンプトとして生成AIに入力し、メンタルヘルス状態を推定する新たなアプローチが注目されている。本稿は、従来手法と生成AIアプローチの双方を概観し、その可能性と課題を整理したものである。