本学顧問弁理士でもあり、学位プログラムでも「知的財産の基礎と実践(特許になる発明の創作)」の授業を担当している川北喜十郎氏は、知的財産の講義を通じて創作した発明のうち優れた発明を、特許庁などが主催となっているパテントコンテスト(発明甲子園)に応募するよう支援を2016年より行ってまいりました。上智大学は今年で10年連続コンテストに入選しており、2018年には文部科学省・学術政策局長賞を受賞しました。コンテストに入選した学生は特許出願する機会が与えられており、その結果、特許を取得した学生が今年で総計20名に達しました。
https://www.inpit.go.jp/patecon/r06pc_results.html <令和6年度パテントコンテスト選考結果>
<担当科目紹介>
大学院の授業では、特許や著作権の基礎知識を学び、後半では各自が発見した課題に対する解決手段を特許化するための実践手法を学びます。特に、データサイエンス分野の発明を実際に特許出願・取得するまでのステップを具体的に学ぶ課程において、特許調査や特許性を検証するスキルを養い、さらには特許を使ったビジネス化手法についても議論します。著作権についても、AIやデータサイエンスに関連するビジネスでのリスクを回避するため実践的な考え方を深めることで、データサイエンスの新たな可能性を切り開く力を身につけていくことが期待されます。