上智大学大学院応用データサイエンス学位プログラムとPTCジャパン株式会社様（米国のソフトウェア会社）は、製造業における実践的なデータ活用方法や事例を解説する講義：「データビジネス実践（製造）」を開講しました。同社執行役員の山田篤伸様を非常勤講師として迎え、製造業では重要な「エンジニアリング チェーン」の概念やフレームワークを主たるテーマとして据え、データドリブンを実現しているメーカーでは、どのようにデータが有効活用されているのかを、業界や業種の特性を踏まえながら講義を行います。
製造業では、製品の企画、開発、製造、流通、販売、アフターサービスといった「製品ライフサイクル」の全過程において様々なデータが蓄積・管理されています。また、開発部門は製品が満たすべき要件をもとに機械機構や制御ソフトウェアが設計され、原材料の配合や加工配分などのレシピを作成して管理しています。さらに、製造部門では生産計画や実績データが大量に生成されることになり、アフターサービス部門では、故障解析データや交換部品在庫の受発注実績データなどが蓄積されています。こうしたデータはサプライチェーンとは別に「エンジニアリングチェーン」として相互に関連をもちつつ循環的に作用しています。
この概念やフレームワークは、あらゆる業種・業界やプロジェクトレベルでも活用することができ、工程管理、品質管理、リソースやロジスティクスの最適化、チームビルディング、潜在ニーズやシーズの発見、多様な働き方への対応等、プロセス全体のスパイラルアップにつなげることができます。
PTCジャパン株式会社様は、機械用CAD、3次元CAD、PLM（製品ライフサイクル管理）、AR開発エンジン等の「エンジニアリングチェーン」を実現するソフトウェアにおいて圧倒的な世界シェアを誇るグローバル企業です。ものづくりにおける製品設計、製造、サービスなど製品ライフサイクル全体のデジタルトランスフォーメーションを支援しています。
