Hondaで国内自動車事業の戦略企画を担当しています。
30代になったタイミングで、自身の仕事を振り返る中、その「正しさ」に疑問を抱くようになりました。
ジョブローテーションを通じて様々な領域を経験し、自社の中で良しとされる仕事の進め方は理解できたものの、会社の外から見たときに本当にそれが正しいのか、検証できずにいたのです。
特にAIの一般化や、自動車業界が100年に一度の大変革期に突入する中で、「これまでの手法がベストなはずがない」という思いは、ますます強まっていきました。
そんな中、偶然目に留まったのが、本プログラムの一期生募集サイトでした。
もともとMBA進学も検討していましたが、仕事と類似した内容を学ぶよりも、少し違う角度から仕事を見つめ直したいと思い、受験を決意しました。
あれから２年半。受験を決断した自分を、今では心から褒めたいと思っています。
もちろん、仕事と学業の両立は簡単ではありません。
土日は課題に追われ、正月休みには論文執筆に没頭するなど、大変なことも多くありました。
それでも、間違いなく得られたものの方が大きかったと実感しています。
この大学院には、40〜50代の経営・マネジメント層の方から、学部を卒業したばかりの20代前半の方まで、幅広い世代が集まっています。
業界も、コンサルティング、商社、金融、小売、製造業、IT、省庁など多岐にわたり、一企業の中だけでは出会えない多様なバックグラウンドを持つ優秀な学生が在籍しています。
そうした仲間たちと喧々諤々と議論を重ねながら、時代の最先端を行く技術をいかに事業課題に応用できるかを考え続けた時間は、何にも代えがたい貴重な経験でした。
この環境は、他にない唯一無二のものだったと感じています。
もし、私のように「会社の外の視点を身につけたい」と考えている方がいらっしゃれば、ぜひ受験を検討してみてください。
飛び込んだ先に、新しい世界が広がっています。
