
学而 〜データサイエンス未経験から始めた二年間〜
学而とは、私の出身高校で、生徒会の愛称、中庭のカメ、カモ、そしてカラスにまで使われ親しまれている言葉です。
もともとは、孔子の論語の冒頭「学而時習之。不亦説乎。」から来ており、特にこの一節は「学習」の起源として有名かと思います。
論語の「学習」という言葉のよく言われる意味としては、「学び(真似び)、復習して理解を深めること」でしょうか。
本稿では、応用データサイエンス学位プログラムでの2年間を振り返り、私にとって「学習」とはどのようなものであったかをお伝えできればなと思います。今後、本プログラムへの入学を検討されている方々の参考となれば幸いです。
本プログラムでは2つの知が掲げられています。「専門知」と「実践知」です。
学部時代、私はエネルギー資源について学んでいましたが、友人の研究をきっかけとして「これからの時代はAIに関する知識がどの分野でも必要になる。そしてそれを実際の現場で活かすことが重要である。」と思い、この「専門知」と「実践知」を掲げる本学への入学を決意しました。
大学ではデータサイエンスを学んでいなかったため、そもそもデータサイエンスとは何なのか、何ができるのかというところからのスタートでした。そこで、1年目の春学期は、本プログラムの中でも基礎的な講義(プログラミング基礎、予測モデル構築など)から受講しました。そして、秋学期からは徐々にビジネス的な講義も受講し、2年目は製造業やAIベンチャーのインターンも経験しつつ、マーケティングやデータリスクマネジメント、知的財産と特許に関する講義も受講しました。
正直、経験豊富な社会人学生が多く学部上がりの学生のレベルも非常に高かったため、おんぶに抱っこ状態だった講義もありましたが、その分、彼らの考え方や学ぶ姿勢、仕事ぶりを間近で体験できました。そして、自分の強みは何か、どう活かせば良いか考えるきっかけとなった意味でも、非常に良い経験となりました。
また、ADSの皆さんが口を揃えていう本学の多様性は、他の大学院ではあまり経験できないかもしれません。年齢も、経験も、バックグラウンドも違うため、一つの課題でも学生一人一人の視点やアプローチが異なり、グループワークでも常に刺激的な体験ができました。1年前期から社会人学生が多いビジネス寄りの講義を受講すべきだったと、今になって後悔しているほどです。
振り返ってみると、データサイエンスの初学者だった私にとって本プログラムでの「学習」とは、専門知として「データサイエンスをひろく学び」、実践知として「ビジネスにどう活かすか考え理解を深めていく」ことだったのかなと思います。社会人学生の場合、学習の習の部分は「実際のビジネスの現場で学びを活かすこと」だったのかもしれません。
そして、孔子は論語で以下のような言葉も残しています。
「学而不思則罔、思而不学則殆。」
素晴らしい先生、高め合える仲間、学習環境に支えられた2年間でした。今後も、社会人の先輩方のように研鑽を積み続けたいと思います。
本プログラムへの入学を検討されているみなさんへ。何かご縁があってここまで読んでくださったのだと思います。心から応援しています。