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2024年度修了

藤澤 眞太郎さん

住友ファーマ株式会社

データサイエンスへの興味を仕事にするために

 私は2017年に薬学部を卒業後、製薬会社に営業職として入社しました。マーケティング業務に携わる中でデータサイエンスに興味を持ちG検定などの資格を取得したものの業務に直接活かすことは中々難しく、過去の流れを踏襲した経験に基づくマーケティング戦略に課題を感じていました。

 偶然、上智大学でデータサイエンスの修士課程を開設することを知り、社会人でも通いながら理論と実践の双方を学ぶことのできるカリキュラムを見て2年間基礎から学ぼうと決心しました。今思い返すと、この2年間は非常に充実していたと考えています。実際にデータサイエンスによるビジネスを展開している講師の講義や、様々な年代や業種の方と議論できる講義があり、ビジネスにおけるデータ活用のアイデアを多くいただきました。また、理工学部や経済学部の先生方の講義ではデータサイエンスの基礎を改めて1から学ぶことができました。私は1年目が終わる時に、このままマーケティング業務のための知識やスキルを習得するだけでは勿体ないと感じ、少しでも私の医療に関する知識を活かした成果を出したいと思いました。そして2年目は深澤佑介先生の研究室に所属し、心音と診断データから心疾患を分類する研究をし、論文を投稿することができました。卒業後には大学院での成果も考慮され、営業だけでなくR&Dや開発など会社内の様々なデータ活用を主業務とする部署に異動となり、興味レベルであったデータサイエンスのキャリアを拓くことができました。大学院進学はキャリア転換のスタートとして、これからも日進月歩に進化するデータサイエンスを学び続けたいと思います。